高性能地中外壁用防振材 ビブラン-E
高性能地中外壁用防振材
ビブラン-Eについて
都市部では、道路や地下鉄、鉄道等が建物近傍に存在し、これらを発生源とする地盤振動が建物の振動障害を起すことが多く見られます。
その振動低減対策として、建物に防振壁を設け、建物への入力振動を低減する方法があります。
振動遮断性能に優れ、施工性が良く、地中設置に必要な耐化学薬品性、耐水性を備え、経年変化の少ない地中外壁用防振材としてビブラン-Eを紹介します。
特 長
- 優れた振動絶縁効果。
- 400kg/m2~40ton/m2の土圧荷重に9種類の商品で対応。
- 軽量で取り扱いが容易、施工性に優れる。
- 経年変化が少なく、耐化学薬品性に優れる。
- 優れた柔軟性、耐摩耗性、歪回復性。
用途例
地中壁面施工例
居室浮床施工例
杭基礎周辺施工例
地中壁・底面施工例
地中壁施工例
地中壁施工例
製品仕様
連壁用防振材ビブランの物性表
項目 | ビブラン E-60 |
ビブラン E-38 |
ビブラン E-PP45 |
ビブラン E-20 |
ビブラン E-PP20 |
ビブラン E-PP15 |
ビブラン E-PP11 |
ビブラン E-PP8 |
ビブラン E-PP5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
材質 | ビーズ法発泡 | ビーズ法発泡 | ビーズ法発泡 | ビーズ法発泡 | ビーズ法発泡 | ビーズ法発泡 | ビーズ法発泡 | ビーズ法発泡 | ビーズ法発泡 |
ポリエチレン | ポリエチレン | ポリプロピレン | ポリエチレン | ポリプロピレン | ポリプロピレン | ポリプロピレン | ポリプロピレン | ポリプロピレン | |
気泡構造 | 独立気泡 | 独立気泡 | 独立気泡 | 独立気泡 | 独立気泡 | 独立気泡 | 独立気泡 | 独立気泡 | 独立気泡 |
外形 | 50×900×1200mm | 50×900×1200mm | 50×900×1200mm | 50×900×1200mm | 50×900×1200mm | 50×900×1200mm | 50×900×1200mm | 50×900×1200mm | 50×900×1200mm |
25×900×1200mm | 25×900×1200mm | 25×900×1200mm | 25×900×1200mm | 25×900×1200mm | 25×900×1200mm | 25×900×1200mm | |||
耐荷重 | 400 kg/m2 | 800 kg/m2 | 1600 kg/m2 | 2000 kg/m2 | 5000 kg/m2 | 10000 kg/m2 | 20000 kg/m2 | 30000kg/m2 | 40000㎏/m2 |
動的ばね定数 | 0.9×107N/ (m2・m) |
2.3×107N/ (m2・m) |
3.8×107N/ (m2・m) |
4.0×107N/ (m2・m) |
21×107N/ (m2・m) |
36×107N/ (m2・m) |
59×107N/ (m2・m) |
82×107N/ (m2・m) |
160×107N/ (m2・m) |
1.8×107N/ (m2・m) |
4.6×107N/ (m2・m) |
7.6×107N/ (m2・m) |
8.0×107N/ (m2・m) |
42×107N/ (m2・m) |
72×107N/ (m2・m) |
118×107N/ (m2・m) |
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密度 | 16(kg/m2) | 25(kg/m2) | 20(kg/m2) | 47(kg/m2) | 45(kg/m2) | 60(kg/m2) | 80(kg/m2) | 100(kg/m2) | 160(kg/m2) |
圧縮クリープ (30日後) |
2.50% (荷重0.4t/m2) |
2.80% (荷重0.5t/m2) |
3.00% (荷重0.8t/m2) |
3.10% (荷重1t/m2) |
3.20% (荷重2.5t/m2) |
3.10% (荷重5t/m2) |
2.80% (荷重10t/m2) |
3.10% (荷重30t/m2) |
3.00% (荷重40t/m2) |
熱伝導率 (JIS A1412) |
0.054W/ (m・k) |
0.041W/ (m・k) |
0.048W/ (m・k) |
0.041W/ (m・k) |
0.041W/ (m・k) |
0.042W/ (m・k) |
0.044W/ (m・k) |
0.042 W/ (m・k) |
0.043 W/ (m・k) |
注)上記数値は測定値又は計算値であり保証値ではありません。上が50mm、下が25mm厚の性能を示します。
連壁用防振材ビブランの耐薬品性
耐油性 | 耐酸・耐アルカリ性 | ||||||||
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薬品名 ビブラン種類 |
機械油 | ガソリン | 灯油 | エンジン オイル |
30%硫酸 | 10%硝酸 | 10%塩酸 | 10%水酸化 ナトリウム |
10% アンモニア |
ビブラン E-60 |
◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
ビブラン E-38 |
◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
ビブラン E-PP45 |
◎ | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ビブラン E-20 |
◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
ビブラン E-PP20 |
◎ | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ビブラン E-PP15 |
◎ | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ビブラン E-PP11 |
◎ | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ビブラン E-PP8 |
◎ | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ビブラン E-PP5 |
◎ | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
耐溶剤性 | ||||||||
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薬品名 ビブラン種類 |
トルエン | アセトン | エチル アルコール |
n-ヘプタン | 四塩化炭素 | トリクレン | 酢酸エチル | メチル エチルケトン |
ビブランE-60 | △ | △ | ◎ | ◎ | △ | △ | ◎ | ◎ |
ビブランE-38 | △ | △ | ◎ | ◎ | △ | △ | ◎ | ◎ |
ビブランE-PP45 | △ | ○ | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | ○ |
ビブランE-20 | △ | △ | ◎ | ◎ | △ | △ | ◎ | ◎ |
ビブランE-PP20 | △ | ○ | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | ○ |
ビブランE-PP15 | △ | ○ | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | ○ |
ビブランE-PP11 | △ | ○ | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | ○ |
ビブランE-PP8 | △ | ○ | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | ○ |
ビブランE-PP5 | △ | ○ | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | ○ |
◎:変化なし ○:僅か変形 △:膨潤変形
取扱い上の注意事項
- 火気厳禁
- 火気に接触すると燃えます。従って、製品面に火源を接触させないようにすると共に適切に養生して下さい。特に溶接・溶断を行う際は、火花等が当たらないように確実に養生してください。
- 紫外線注意
- 直射日光に長時間(1か月以上)さらすと徐々に表面から変色・劣化し、接着不良、厚み減少等の原因になりますので、保管に当たっては養生シートで覆い、施工後は仕上げを速やかに行って下さい。
- 高温注意
- 使用温度は90℃以下です。90℃を超えると徐々に変形しますので、高温での使用は避けて下さい。
- その他の注意
-
- ビブラン-Eの選定には土圧荷重が、必要になります。この土圧荷重の情報が無い場合、弊社にて一般的な推定土圧荷重により概略選定する事になります。正式見積もり時には土圧荷重を御提示願います。
- 熱線スライス等煙の発生する作業をする場合は、喚気を充分行って下さい。
- フォーム屑が目に入った場合はこすらないで流水で洗浄して下さい。
- 廃棄の際には、各地域の廃棄物処理指針に従って処理して下さい。燃やすと黒煙がでます。
また、不完全燃焼させると一酸化炭素が出ますのでご注意下さい。